皮膚科には重篤な患者が来ないため精神的なストレスは少ない。決まった仕事が多くなり、ブランクがあっても職場復帰が容易である。夜勤がなく残業も少ない。ただし夏季は子供がプールで水いぼに感染したり、野外で作業する人が虫に刺されるなど患者が増える傾向にあり残業が発生することもある。総合病院の皮膚科の場合は、夜勤や緊急対応がある。皮膚科は入院や手術の必要のない患者が来るので、元々小規模のクリニックが多い。夜勤がないなどの条件で選べばなおさらだ。小規模のクリニックは医師が経営していることが多く、労働条件は経営者次第になる。社会保険の有無や育休、産休、退職金などの制度、勤務日数や勤務時間などをしっかり確認しておくことが大切だ。
美容皮膚科の場合には大規模な会社が経営していることもある。こちらの場合も、独自の経営方針があるため同様の確認が必要となる。皮膚科の業務は、一般の皮膚科と美容皮膚科では異なる。一般の皮膚科で美容部門を設けているところも多くなっている。業務内容の確認は、美容を扱っている場合にはその割り合いや分野などについて行う。内科や眼科など別の科を併設している場合には、看護師業務全般を担当するのか皮膚科の専属になるのか求人情報からは読みとれないことがあるので注意すべきだ。美容皮膚科は一般的には給与が高いが、ノルマがあるクリニックも多い。他の病院で夜勤をしていた場合、皮膚科への転職で夜勤手当がなくなっても月々の支払いなどに支障がないかを見ておくべきである。